有能なリーダーの行動の仕方に独特なところがないかを追究した理論。リーダー個人の持つ特性ではなく、行動によってリーダーを輩出することができるとすれば、リーダーの供給に役立つとして注目された。
有名な研究として、「人への配慮」と「生産への配慮」の2つの側面からリーダーシップスタイルを把握するマネジリアルグリッドがある。
ある研究によれば、生産への配慮を重視するリーダーと人への配慮を重視するリーダーを比較すると、人への配慮を重視するリーダーの方が、グループの生産性や仕事への満足度を高めるとされている。ただし、行動理論の限界として、状況要因との関連を明確にはできていないという点が指摘されている。
参考文献:『組織行動のマネジメント』ステファン・P・ロビンス著、高木晴夫訳