遂行するタスクが多様なスキル、経験、判断を必要とする場合、個人よりチームの方が高い業績を上げることが実証されている。また、チームには意思決定参加による動機づけの効力もある。
なお、集団(グループ)とチームは異なるものとされており、グループとは、メンバーが各自の責任分野内で業務遂行するのを助け合うことを目的に、主に情報共有し意思決定を行うために交流する集団である一方、チームは、協調を通じてプラスの相乗効果を生み、個々人の努力による投入量の総和よりも高い業績水準をもたらすとされる。
従って、組織が投入量を増加することなく産出量を増やすことが可能となることとなるが、グループをチームと呼び替えるだけで業績が自動的に向上するわけではないことは言うまでもない。
参考文献:『組織行動のマネジメント』ステファン・P・ロビンス著、高木晴夫訳