チームビルディングに役立つ技術

チームビルディングに役立つ技術(6)

前回チームビルディングに役立つほめる技術の効果(目的)をご紹介しました(詳しくは、リンク先をご覧ください)。

今回は、チームビルディングのための「ほめる技術」をご紹介したいと思います。

【構成(目次)】

►  チームビルディングに役立つ「ほめる技術」とは
►  注意点1(チームビルディングに役立てる前に)
►  ほめる技術が登場した背景
►  チームビルディング実施前の簡単なチェック
►  チームビルディングに役立つほめる技術の効果(目的)
►  チームビルディングのための「ほめる技術」(今回は、こちらです!)
►  チームビルディングのためのさらに実践的な「ほめる技術」
►  注意点2:チームビルディング実践編

【ほめる】

まずはチームビルディングに役立てる技術というよりも、ほめるということの基本をご紹介します。

ほめるとは、長所を伸ばすことで、そのために長所を選択的に知覚します。その対象も手段も様々なものがあります。

まず、対象で区分をすると、
►  行為:「〜してくれて、ありがとう」
►  存在:目をあわせる、挨拶する、笑いかける
►  変化:「〜が、うまくなったね」
が挙げられます。

次に、手段としては、
感謝する、指摘する、目を見る、話・考えを聞く、笑いかける、挨拶する、うなずく、相づちを入れる、意思を尊重する(考えを聞く)、相手に共感する言葉を返す、そのまま繰り返す、表情をあわせる、目線の高さを合わせる、相手の動作を真似する(ミラーリング)など、様々な手段を選択することができます。

これらの対象や手段をいちいち覚えて、適切な場面で、適切な対象・手段を選択して、自然にほめることは意外に難しく感じるのではないでしょうか。自然なコミュニケーションであるべきほめるの自然さを阻害してしまっては、かえってチームビルディングの妨げになりかねません。

そこで、これらの対象・手段などは一応ご覧いただきながらも、チームビルディングという観点からのコツは、細かな点を覚えることよりも、ほめることで得られる効果を知り(万能薬ではないことを知り)、チームビルディングのためにそのうちのどの効果を得たいのかという目的意識を持つことです。
先に、チームビルディングに役立つほめる技術の効果(目的)をご紹介しましたが(詳細はリンク先をご覧ください)、その効果のどれもが、「相手のためにほめる」という意識につながります。この点が、後述の注意点に陥ることを避けてくれますので、先の4つの効果以外を目的とはしない、と割り切ってほめることも有効な方法といえます。

以上、まずは「ほめる」基本をご紹介しました。 次回は、チームビルディングのためのさらに実践的な「ほめる技術」をご紹介します。